スナップショットから復元した Redshift クラスターの監査ログ設定について調べてみた
監査ログ設定が「有効」となっている Redshift からスナップショットを作成し、そのスナップショットから Redshift クラスターを復元した場合に監査ログ設定が「有効」のままであるか調べてみました。
困っていた内容
Redshift クラスターにおいて、監査ログを「有効」にしての利用を検討しています。
定期的に、手動スナップショットで Redshift クラスターのバックアップを作成する予定ですが、スナップショットから Redshift クラスターを復元する際に監査ログ設定が「有効」となった状態で復元されるのか気になります。
結論
監査ログ設定は「無効」の状態で復元されます。
AWS ドキュメント上に明確な記載が無かった為、検証環境で検証してみました。
やってみた
1.Redshift の監査ログを有効にする
- Redshift クラスター"test-cluster"を作成
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Redshift クラスター"test-cluster"をマネジメントコンソール上で選択
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プロパティタブを選択
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編集ドロップメニューにある「監査ログを編集」から監査ログを有効化
次画面(ポップアップウィンドウ)で、ログの送信先や記録するログが選択可能です。
監査ログ記録が有効になりました!
なお、マネジメントコンソールを利用してクラスターを作成する場合、監査ログを有効の状態でクラスターを作成することはできませんでした。(クラスター作成時の設定項目に、監査ログが無い)
また、 カスタムパラメータグループを作成して、パラメータ「enable_user_activity_logging」を "true" にした状態で新規クラスターを作成しても、監査ログ記録が無効の状態でクラスターは作成されました。
この enable_user_activity_logging パラメータはデフォルトでは有効になっていません (false)。ユーザーアクティビティログを有効にするには、このパラメータを true に設定します。
2.スナップショットを作成する
マネジメントコンソール右上のアクションから、「スナップショットを作成」を選択して監査ログ設定が有効となっている Redshift クラスター手動スナップショットを作成します。
スナップショット識別子を "test-cluster-from-snapshot" としました。
3.スナップショットから Redshift クラスターを復元する
マネジメントコンソール画面左ペインにあるスナップショットを選択すると、現在利用可能なスナップショット一覧が表示されます。
復元するスナップショットを選択した後、「スナップショットを復元」のドロップメニューから「プロビジョニングされたクラスターへの復元」を選択して、クラスターを復元します。
スナップショットからクラスターを復元する際に、追加設定もできますが、監査ログ設定に関する新たな設定項目は無かった為、デフォルトでの復元を実施しました。
4.復元した Redshift クラスターの監査ログ設定を確認
スナップショットから復元した Redshift クラスターを選択して、プロパティタブの「監査ログ記録」を確認したところ、無効となっていました。
まとめ
監査ログ設定を有効とした Redshift クラスターを運用するにあたって、スナップショットから復元した場合は、監査ログ設定を再度有効化する必要があるようです。
なお、セキュリテイグループ、パラメータグループに関しては、クラスター復元時に別の値を指定しない限り、デフォルトのものが使用されると AWS ドキュメントに記載があります。
新しいクラスターにスナップショットを復元する場合、別の値を指定しない限り、デフォルトのセキュリティグループおよびパラメータグループが使用されます。